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パルマの生ハム。ブタさんのエサがうらやましかった話。

イタリア料理の研修で、各地を回ったことがあります。

ワイナリーやパスタ、コーヒー、そしてチーズ工場などを回りました。

今日は、その中の1つ、パルマでの聞きかじりです。

 

パルマの生ハム、有名ですよね。

それ以前にも、フランスやイタリアに滞在していたことがあったので、

ハム類はいろいろ食べていたのですが・・・、

なぜパルマなの?なんて考えたことはありませんでした。

 

日本でも農業高校の講座に参加するなどして、

いろいろなハム作りを体験したこともあるんです。

豚舎に行って、いろんな品種の豚さんとご対面したり、

豚舎の説明を受けたり。

 

でも、エサの説明まではされなかった~><

 

そうですよね、エサによる差っていうのもかなりありそうです。

と、いうことで、あの美味しさの秘密はエサにあり。

 

パルマの生ハムの豚さんたちは、

なんと!

あの旨みたっぷりのパルミジャーノ・レジャーノのホエー(乳清)を

エサにしていたんです。

ホエーとは、ヨーグルトの上にしみ出しているあの透明の液体。

水溶性のタンパク質や乳糖、水溶性ビタミン、

ミネラルなどが多く含まれていて、栄養満点。

サプリメントやプロティンにも含まれていますよね~。

それに、リコッタチーズもホエーから作られています。

健康、美容にいいということから母が欲しがり、

ちょっとヤダな・・・と思っていた高校時代の私は、

あの上澄みの液体だけ母にあげていました。

 

パルメジャーノ‐レッジャーノと言われてもピンとこない方にも、

粉チーズのチーズと言われればおわかりだと思います。

ただ、パルミジャーノ・レジャーノは、

昔はお金としても扱われていたくらい高価なもので、

よく街で売られているのもはグラナパダーナと言うものだったり、

もっと他の安価なチーズを加工したものだったりします。

(でも、昔と比べたら安くなったかな~)

 

パルマとレッジョの間の牧草地帯で作られたチーズだから、

パルミジャーノ・レジャーノ。

パルマの生ハムの製造工程を見て、豚さんに会いに行って、

パルミジャーノ・レジャーノの工場見学に行って・・・。

なんで、牛さんとこには行かないの?と思いましたが、

運ばれてきたワインと生ハム、そしてチーズを振る舞っていただき、

ご機嫌な私たちでした。

このとき、パルミジャーノを粉チーズとしてではなく、

塊で食すことを覚えてしまった私。

白い結晶は、うまみ成分が凝縮してできたもの。

ジャリジャリとした食感もまた美味です。

パルマの生ハムはグリッシーニに巻かれて出され、

そおれはもう至福のひとときでした。

ワインと食材、また食材同士でも、

同じ土地のものは相性がいいなどと言いますが、

パルマの生ハムとパルミジャーノ・レジャーノは、

その究極なのかもしれません。

 

チーズを作る際の廃棄物とはいえ、

パルマの豚さん、いいもの食べてますよね~。

うらやましい。

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