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消滅危機言語、アヤパネコ語

言語学が好きなので、その手の勉強会に足を運んだりします。
時折、話題に上るのが消滅危機にある言語のこと。
ユネスコが2009年に2月に発表した消滅危機言語の一覧。
あの時点で2500もの言葉が消滅危機言語に指定されていた。
言葉って、そんなにたくさんあったんだ~って思ったのでは?

その2500の中には、日本の言語も8つ含まれているんですよ。

アイヌ語(北海道) - Ainu (Hokkaido) - 極めて深刻
奄美語 - Amami - 危険
八丈語 - Hachijo - 危険
国頭語 - Kunigami - 危険
宮古語 - Miyako - 危険
沖縄語 - Okinawan - 危険
八重山語 - Yaeyama - 重大な危険
与那国語 - Yonaguni - 重大な危険

ここでまた、思ったでしょう?
日本語って一つだと思ってた~☆って。
でも、ちょっと冷静になったらすぐ気づくはず。
カナダで話されてるのは・・・カナダ語でしたっけ?
スイスで話されているのは・・・スイスごでしたっけ?

日本は(ほぼ)単一民族国家ですので、
言語も一つと思い違いしがちですが、
海外に目を向けると、国名=国名語ではないことは
容易に理解できると思います。

何を持って言語とし、どこまでが方言か。
その定義は、お互いに通じるか通じないか。
また、地理的につながりがある中で、連続的に変化していっているか。
スペクトラム的な変化の仕方であれば、方言なんです。

日本で、極めて深刻といわれたアイヌ語の話者は2009年の時点で15名。
現在は、亡くなられた方もおり1桁になってしまっているらしいです。

ところで、今日のタイトルのアヤパネコ語。
こちらは、アイヌ語以上に危機の模様なんです。

wikiによりますと、
メキシコのタバスコ州ハルパ・デ・メンデスのアヤーパという場所を
中心に話されてきた言葉である。
自称のNuumte Ooteとはアヤパネコ語で「真の声」という意味である。
テワンテペク地峡周辺で話されるミヘ・ソケ語族に属しており、
20世紀中頃までは少数派ではあったが、力強く残っていた。
しかしスペイン語教育が浸透したことや、
都会に人が出て行ったことで次第に話者が減少し、
母語話者はマヌエル・セゴビアとイシドロ・ベラスケスの二人だけとなっている。

話者だというだけで、名前まで載っちゃうんですね・・・^^;
このお二人、○○大会などという言語学の勉強会などで、
大きな会場のスクリーンにお姿までドーン!と映されたりするのですが、
なんと、ご近所に住みながら犬猿の仲でお喋りにならないんだそうです。
お、お、おじいちゃんたちぃいい、大人気ないし^^;

二人だけの話者なのに、会話を交わさない・・・。
というか、一緒にいるのもいやなんだそう。
もったいない・・・というか、忘れちゃわない?なんて心配したり。

言語がなくなるということは、文化までもが喪失すること。
私は田舎がなくて、ほぼ共通語しか話せないけれど、
地元の言葉がある人は、繋いでいくことの喜びを忘れないでって思います。
私からしたら、うらやましいんだから・・・。

私が密かに楽しみにしているのは、
アヤパネコ語話者のお二人が、仲よくお茶してる姿のお写真などを
いつか何かの媒体で拝見すること。
そんな日が訪れますように♪

Language at risk of dying out – the last two speakers aren't talking

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