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柏餅の葉っぱと、ゆずり葉の詩と。

先日、和菓子教室で柏餅を初めて作りました。
さっそく我が家でも作りたいと思ったのですが・・・・。

柏餅の葉っぱ、どこで入手できるの~?って、思いますよね。

当日の先生のお話では、昔は乾燥させた葉っぱが糸で縛られて売られており、それをお店で煮ていたそうです。
でもその匂いは、どても強烈らしく・・・、でも、その香りで季節を感じられていたようです。

今では、真空パックになったものが売られており、少しお高めではあるものの、
乾燥させた葉っぱは破損も多く、結局は大差ないとのこと。
ただ、10枚パックなど、小売りされているものはやはり割高だとか。

大量仕入れ(500枚~1000枚単位)だと、1枚5円。
でも、10枚だと1枚20円。
割高過ぎません?;;

ネットで調べると、10枚入りで150円くらいからあるようですが、送料が・・・。
3月頃ご近所のスーパに行ったときには置いてありませんでしたが、
たしか、去年のその時期には置いてあったように思います。
早まってネットで購入する前に、製菓材料を置いている大きめのスーパーの場合、
入荷予定を聞いてみるのもいいかもしれません。

そんな中、ふと思い浮かんだ疑問がもう1つ。
うちの蒸し器で上手にできるの?ってこと。
中華料理も、家庭用コンロでは火力不足・・・なんてこと聞きますよね。
うちには、ちゃんとした木の蒸し器なんてないし、大丈夫?
最近は、お鍋のセットに蒸し器(穴がポツポツ空いたやつ)もついていますよね。
あれを使っているのですが、どうなんでしょう?

ネット上には、柏餅のいろいろなレシピが出回っているようですが、
どうやら、それは蒸し器の火力不足を補っているようです。
材料の5%~10%を片栗粉や小麦粉などに代えることにより、歯ごたえを感じさせられる。
ただ、それでは本来の味とは違うらしい・・・。(これは、悲しい・・・;;)

そんなに柏餅通なわけではないので、私にどれほどの違いがわかるのかは疑問ですが。
だれかに食べさせてあげるには、本当は米粉だけで作りたいです。
そうなると、金属製の蒸し器では乾燥気味になってしまうようでダメ。
蒸し器(せいろ)は国産の厚手のヒノキ製がいいようです。

柏餅の入手方法を調べているうちに、なんだか怪しい雲行きになってしまいました。
やっぱり美味しい柏餅、買いに行こうかな^^

もし、お宅に木の蒸し器(せいろ)があるようでしたら、金属製の方が手入れが楽だからなんて言わないで、
せいろで作られることをお勧めします♪

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柏の葉について、もうひとつ思い出したので書き添えます。

柏の葉は、昔まだ器がなかった時代には、大きく丈夫なので重宝されたそうですが、
それだけの理由で、5月5日のお節句にお餅を包むようになったわけではありません。

柏の、紅葉後も葉を落とすことなく冬を越します。
そして、はるになり新芽が顔をのぞかせた後、その新芽を見届けるかのようにゆっくりと葉を落とします。
昔の人は、その様子を見て、子孫繁栄を願い、その葉を使ってお菓子を作ったのだとか。
このお話し、私は小学生の時に国語の授業で「ゆずり葉」を習ったときに聞きました。
「ゆずり葉」は、子供ながらにとても心揺さぶられ、今ではところどころ忘れてしまいましたが、
暗唱できるほどでした。
是非、読んでみてください♪

「ゆずり葉」         河井酔茗

子供たちよ。
これはゆずり葉の木です。
このゆずり葉は
新しい葉が出来ると
入り代わってふるい葉が落ちてしまうのです。

こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉が出来ると無造作に落ちる
新しい葉にいのちをゆずって――。

子供たちよ
お前たちは何をほしがらないでも
すべてのものがお前たちにゆずられるのです。
太陽のめぐるかぎり
ゆずられるものは絶えません。

かがやける大都会も
そっくりお前たちがゆずり受けるのです。
読みきれないほどの書物も
みんなお前たちの手に受け取るのです。
幸福なる子供たちよ
お前たちの手はまだ小さいけれど――。

世のお父さん、お母さんたちは
何一つ持ってゆかない。
みんなお前たちにゆずってゆくために
いのちあるもの、よいもの、美しいものを、
一生懸命に造っています。

今、お前たちは気が付かないけれど
ひとりでにいのちは延びる。
鳥のようにうたい、花のように笑っている間に
気が付いてきます。

そしたら子供たちよ、
もう一度ゆずり葉の木の下に立って
ゆずり葉を見る時が来るでしょう。 

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